調査の技術
情報を収集するための調査技術を紹介する。
検索エンジンの活用
本節では検索エンジンを活用した調査のテクニックを紹介する。
なお、検索エンジンの結果は100%信用して良いわけではなく、漏れや偏りが生じることを考慮する必要がある。
本資料では、Googleを用いた検索のテクニックを紹介する。
なお、本資料で紹介する内容は、テクニックをすべて網羅しているわけではない。
より詳細の確認が必要な場合は、Google検索ヘルプを参照してほしい。
キーワード検索
単純なキーワードを用いて検索する手法である。一般的によく用いられる方法である。
以下に検索結果の例を示す。
検索方法
情報収集に活用できる検索方法をいくつか紹介する。
- 検索から語句を除外する
- 特定の単語を含むページを除外することで、必要な情報に絞り込むことができる。
- 特定のサイトを検索する
- プレスリリース、公的な情報など、特定のサイトから1次情報を探索するときに有効である。
このような検索オプションはこのWebページからも指定することができる。
上記で紹介したもの以外にも、ファイルの形式をpdfファイルに絞り込んで検索することで公的文書、論文などのファイルを容易に検索することができる。
これらのテクニックは、Google検索ヘルプ ウェブ検索の精度を高めるで公開されている。
画像検索(動画検索)
画像検索用のページから検索する。
最初に用いた検索キーワードが不適切で目的のWebサイトが見つからない場合、画像を用いて検索することで、最適なキーワードを調べることができる。
また、検索キーワードに関連した画像が表示されるため、視覚的に情報を得たほうが理解しやすいタイプにとっても有効な情報収集手段となる。
そのため、テキストだけを読んでも意味を掴みづらい場合は、画像検索を活用することで理解が深まることもある。
以下は検索結果の一例である。
フィルターバブル問題
検索エンジンによっては個人の検索履歴などを考慮した情報推薦を行うものもあり、これによって真に必要な情報にたどり着けないことがある。
これをフィルターバブル問題という。
例えば、日常的に手話、聴覚障害などのWebサイトを閲覧している場合、「ニュース」と検索するだけでも、聴覚障害関連のニュースが中心になってしまうケースがある。
このようなバイアスがあると、真に必要とする情報、有益な情報にたどり着くことが困難になる。また、自身の思考にバイアスが生じる要因にもなる。
そのため、検索エンジンの結果を無条件に信じるのではなく、バイアスがある可能性も考慮して活用することが求められる。
なお、このようなバイアスを除去して検索を行う検索エンジンも存在する。DuckDuckGoなどがそうである。