練習問題の回答例

以下に練習問題の解説と回答例を示す。

今回のインタビューは国際手話で行った。しかしこの国際手話はアバウトな視覚的な言語であり、コミュニケーションがうまくいかない場面もあったため、細部まで確認できない点があった。

まず、上記の記述における問題を考える。ここでは、国際手話はアバウトな視覚的な言語と記載されており、これが原因でコミュニケーションがうまくいかないという意見が述べられている。
本文が述べようとしていること(あくまでも事実に基づいた事実・意見ではないことに留意が必要である)を整理すると以下のようになる。

  • 事実:国際手話はアバウトな言語である
  • 意見:国際手話はアバウトな言語であるため、細部を確認するようなコミュニケーションが困難である

本文では、国際手話はアバウトな視覚的な言語の根拠が示されておらず、主観的な文章となっている。そのため、疑問を抱くような表現となっている。

これは以下のように書き換えることで、引用を用いて事実を明記し、事実をベースとした意見を記載することができる。

[1]によると、「国際手話とは英語でInternational Signと訳されます。日本手話やアメリカ手話のように文法が明確に規定された言語というよりは、GESTUNOで広まった手話単語をもとにして相手にわかるように工夫した方法で表現するという、コミュニケーションのひとつの方法として捉える見方が強いのです。」と述べられており、文法に依存したコミュニケーションが難しいことが示唆されている。このような要因もあり、今回のインタビューでは発言の細かなニュアンスを掴むことができず、インタビューがうまく行かない面もあった。
[1] 大杉豊 (2002).国際手話のハンドブック. 三省堂.

このような書き方をすることで、自身の意見を明確に、わかりやすく伝えることができる。

results matching ""

    No results matching ""